03日 3月 2021
長かった受難の冬がようやく去り、“今日はたのしいひな祭り”。ひな壇を組み立ててるほどのガッツはないので、せめて掛け軸だけでもと思い立った次第。女雛、男雛ともに品のいいお顔をされています。これまで絵の方ばかりに目が行って表装には無頓着だったんですが、よく見ると、天地の無地の裂地に挟まれた絵の周囲には、ひし餅を思わせる色合わせの裂地が用いられています。今頃、気づいた鈍感さはさておき、昔の表具屋さんの細やかな心遣いを感じましたね。 さて、昨日の雨から打って変わって晴天になったものの、肌寒さはまだまだ。季節がせめぎ合ってるようなこの時期にふさわしいジャズ スタンダードナンバーというと、やっぱりこの曲でしょうか。 Spring can really hang you up the most. <春はなんとなくユーウツ>とでもいうか、不安定な春の気分の歌みたいです。主人公は春風邪でも引いたのか、お医者に行ってサルファ剤(抗菌薬)と黒糖を処方してもらったとかいうくだりも出てきます。メロディの方も耳に新鮮で誘引作用みたいなのがあり、もっと聴きたいと思わせられる一曲です。 今年の春にはまさにドンピシャかも知れません。歌モノも、演奏モノもあります。Uチューブってみられては??
季節便り · 08日 1月 2021
今朝は4℃と、この冬一番の冷え込みでした。庭に出てみると案の定、手水鉢の水が凍っていました(写真ではちょっとわかりにくいかも知れませんが、表面が固まっています)。伏見でこの寒さなら、洛北の雲ヶ畑あたりでは相当凍てついてるだろう、と雲ヶ畑在住のIさんのことを思いました。Iさん曰く、1~2月は道が凍って車が通行不能になるのだとか。60年以上も雲ヶ畑住まいのIさんは、京都市内とは思えないほど厳しい寒さについて語りながらも、「それでもね、冬は寒いほうがええの。暖冬では春になってから丈夫な作物が育たへんのよ」と話されていたのを思い出しました。 ちなみに、手水鉢の氷は夜になっても溶けていませんでした。
07日 5月 2019
去る4月10日、ホームページでもお知らせしていた「坐禅と精進点心のススメ」を実施しました。坐禅というとお寺での修行をイメージしがちですが、洋館町家の坐禅会は至って気の張らないアットホームなもの。今回の参加者は総勢8名。午前11時、永井慶洲和尚の合図の鈴(りん)の音で坐禅スタート。短いようで長い20分間、途中でギブアップされる方もなく、坐禅会は無事完了。法話を聞いた後、2階の座敷に移動して、永井和尚と共に精進づくしの昼食を味わっていただきました。献立はごま豆腐や厚揚げのあんかけ生姜ご飯など。この日の料理はすべて新居淳子さんの手によるものです。新居さんは、ご自身もご自宅でときどきカフェを営んでおられるお料理の達人。お膳の点心は禅宗の食(じき)作法通り、きれいに食べ切られていました。 初めての試みでしたが、「緊張がほぐれた」「背筋が伸びた気がする」「おいしいだけでなく、体が内側からキレイになった気がした」と高い評価をいただきました。お座敷坐禅ならではの趣向を盛り込んで、新たな催しに仕立てたいと考えています。どうぞ、次回にご期待ください。
季節便り · 06日 5月 2018
ちょっと意外かも知れませんが、「洋館町家」のある伏見稲荷界隈はこれだけ伏見稲荷大社のお膝元にありながら、住民はお稲荷さんの氏子ではなく、氏神さんに当たるのは約2km南にある藤森神社です。藤森神社は由緒正しい古社ですが、馬と関連が深いことから競馬ファンに人気の神社としても知られています。...
02日 4月 2018
「洋館町家」の松井です。 このサイトを立ち上げてから約1年、ぼちぼちブログを手がけていこうと思いますので、よろしくお願いします。